星座交換が起こるとどうなるのか,はっきりしない。
【デフォー②296頁】
・ケンドラ・トリコーナ同士,ドシュタナ同士は吉的効果
・ドシュタナとその他の部屋の星座交換。1/6Hの星座交換+マーラカの影響→貧乏(BPHS42章3節)
【チャラクc26の318頁】
・「いくらか強くなり,それぞれ自室にいるかのようにふるまう」とし,3,6,8,12Hが絡めば凶としている。なお,ドシュタナ同士の星座交換はヴィパリタになるとも書かれている。
【本場BVB~㉗】
ナクシャトラレベルの星座交換が摘示されている。学業のカーラカが六室の金星のナクシャトラにおり星座交換(ナクシャトラ交換?)が発生していることなどを理由に、法律専攻の適性を導いている。
【ラーマン⑭】
・1L強く,4・10Hで星座交換:チャパヨガで吉(63頁)
・月が5室にあり,5・11Hで星座交換:インドラヨガで36歳まで吉(同95頁)
・1・2H星座交換:アヤナハナラバヨガで,努力なしに稼ぐ(同152頁)
・1・12H星座交換かつそれらに7Lの影響:ダリドラヨガで貧困(同153頁)
・1・6H星座交換,かつ月に2または7Lの影響:ダリドラヨガで貧困(153頁)
・5・8H星座交換,かつ月と4Lが6Hに絡むとき:マトゥエウサパスタシャヤヨガで,母のせいにより子供を失う(206頁)
〇ジャイミニ〇
【ボニー j3 135頁】
減衰する月と火星の星座交換の事例があり,「減衰がキャンセルされ,双方,自室にいるのと同じ効果を生じる」とあり,そこからamk月の在住星座のサブダシャーでも職業上の上昇が生じたことを導いている。
〇ナーディ占星術〇
ナーディ占星術では,事後的に星の交換が起こり,それをもとに解釈される。
交換前と交換後の違いを解釈に取り込む。
交換前後で,敵星に囲まれているか,友好星に囲まれているかの違いが重要。
アスペクトやコンジャクトも,交換先から行われる。
トランジットは,交換前で判断しているようだが,はっきりはしない。
【ニガンディ n16の37頁】
星座交換は,ハウス,ナクシャトラ,サブロードまたはサブサブロード間で起こり,その効果は人生の後半で観察される。
例:
魚座水星×乙女座木星:学位や知識を二種類以上もつ(水星が二か所にわたる),低収入から高収入へ(水星減衰→高揚)
【私見】
まず支配室について,ラージャヨガとなる部屋同士ものは吉,ドシュタナが絡むと凶ということで概ね争いはない。
また,部屋同士の結合がより強くなるというのも争いがない。
惑星の象意がどう変化するかはナーディ系以外に記述がないが,交換の結果,自室扱いになり移動するというのは論理的ではある。
【ゴエル㉔104頁】
婚期に関するトランジットのナーディルールの紹介の文脈で,火星が星座交換に絡んでいる場合は,火星の自室の方、つまり交換して移動後の位置を考慮すると記載されている