複数の異性関係の可能性 総論


【ゴエル㉔64頁】

複数の異性関係がある前提条件として下記が挙げられている。

 

 ・D9の1Hと1Lが強い(これが基本的要素)

 ・D9でダーナヨガがある

 ・ウパチャヤに星がある

 ・D9で木星に傷があり,1または7または10Hに影響を与えている

 ・D9で2L(2H=サンスカーラ)に傷がある

 

 ※D9の1Hは,結婚への欲求を示すので,それが強いことが必要とのこと。

 ※すべて満たす必要があるのではなく,これらの条件を満たせば満たすほど複数異性関係が発生しやすい,という文脈のようだ。

 

 

 

不道徳な複数異性関係 =浮気


【メータ③128,129,136頁】

 ・金星8H在住

 ・1Lと7Lが惑星戦争

 ・8Hに凶星在住

 ・金星+ラーフの組み合わせがある

 

 【ゴエル㉔66頁】

 ・7Hがアフリクトされているが,7Lが良い状態の場合

 

【ラスc25の260頁】

「婚外関係は,ウパパダからみた2Hまたは7Hに在住するラーフその他の凶星によって生じる。ALまたはナヴァムシャラグナからみた12Hがウパパダまたはそこに金星が在住する場合,配偶者を拒絶する態度を示す。これは婚外関係をもたらしうる。」「もしウパパダがALからみたドシュタナ(3,6,8,12H)に位置し,A7がケンドラにいる場合,配偶者を拒絶することによる婚外関係が発展しうる」とある。

 

 【ナーディ占星術】

 ・ラーフ+金星+月or土or水,水+月+ケ,月+木+金,月+火+金など(ナイキ158頁)。

 

 

合法的な複数異性関係 =再婚


【ゴエル㉔66頁】

7Hの状態がよく7Lアフリクトだと結婚再婚となり,逆だと情事(affairs)をもたらす,とある。また,5と7の絡みに吉星の影響があると情事が結婚に至るともある。

 

 

【メータ③115頁~】

 ・7Hに月と金星がある

 ・7Hにアフリクトされたラーフがある

 ・2Hに土星がある

 ・7Lが変通星座である2H在住かつアフリクトされている場合

 ・7Lが6,11,12H在住

 ・金星がふたご座在住

 の場合に,再婚がありえる,とされている。また,

 

 ・7Hに吉凶両方の影響がある

 ・7Hまたは7Lに太陽とラーフの影響がある

 ・火星と土星と月が7Hに在住

 ・逆行する11L土星が7Hに在住

なども挙げられている(同書134頁)。


【Mパタカc19の135頁】

結婚についてDSSコンディショナルダシャー適用に際し、2Hが極めて重要な働きをすると述べたのち、「再婚のコンビネーションに2Hが絡むことも、これで説明がつく。興味深い」との記載があり、2Hが再婚に絡むことが前提の記述がある。

 

 

【ブラハ23の223頁】

異説はあるが9室でみる、とある。9Lの位置やコンジャクトにより、再婚相手の性質を導いている。再婚の可否という文脈ではない。

 なお、7HやD9の影響が完全に消えることはないので、それらも参照する、とある。


○ナーディ○

【ナイキ164頁】

2番目の配偶者は水星でみることが前提の記述が複数ある。173頁も同じ。